業界知識

24.03.01

Play to Earn(P2E)とは?「遊びながら稼ぐ」メリット・デメリットを解説!

こんにちは!皆さんは「ゲームで遊んでお金が稼げたらな…」と思ったことはありませんか?ゲームが好きな方なら、一度はあるかと思います。そんな思いを現実にするのが「Play to Earn」です!

今回は「これからPlay to Earnを始めてみたい」「そもそもPlay to Earnって何?」といった方に向けて特徴や稼ぎ方、メリット・デメリットなどをご紹介していきます!

Play to Earnとは?

Play to Earnとは「遊んで稼ぐ」という意味で、ブロックチェーン技術を組み合わせたオンラインゲームにおいて使われます。略して「P2E」とも呼ばれます。

オンラインゲームにブロックチェーンの技術やNFT要素をプラスすることで、ユーザーに報酬を与える仕組みができました。また、Play to Earnに対応するゲームは「P2Eゲーム」「NFTゲーム」「ブロックチェーンゲーム」とも呼ばれます。

ブロックチェーンやNFTについて知りたい方は、こちらの記事もチェック!
> 【ブロックチェーン】とは?将来性やメリット・デメリットを解説
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Play to Earnの特徴

ゲームの報酬が仮想通貨

P2Eゲームで獲得できる報酬は、イーサリアムなどの仮想通貨です。獲得した仮想通貨で別のゲームを始めたりNFTを購入したりすることも可能ですし、仮想通貨取引所を通して日本円に交換することも可能です。

キャラクターやアイテムがNFT

P2Eゲームの大きな特徴の1つでもあるのが、ゲームに登場するキャラクターやカードなどのアイテムがNFTであることです。NFTとは、所有権や著作権が明確で改ざん不可能なデジタルデータのことです。ゲームで遊ぶためにこれらを購入したり、反対に自分でデザインしてそれを販売することもできます。

特定の管理者がおらず、分散化したコミュニティが運営

ブロックチェーンの特徴でもありますが、ある特定の個人や企業が運営・管理しているわけではないので、データの改ざん等が行われにくいという特徴を持ちます。

どうやって稼ぐの?

ここでは具体的な稼ぎ方について3つご紹介します!

ゲームをプレイする

P2E(Play to Earn)ゲームというくらいなので、もちろん遊ぶだけで稼ぐことができます。また、この方法で収益を挙げたいという方が1番多いのではないでしょうか。

基本的に報酬は特定の条件をクリアすることで獲得できます。クエストクリアやミッションへの参加といった簡単なものから、大会での上位入賞、期間ごとのランキングでの上位入賞などが条件として挙げられます。

NFTを販売する

特徴でも触れましたが、P2EゲームのキャラクターやアイテムはNFTとして価値を持ちます。これらはNFTマーケットプレイス(NFTを売買できるプラットフォーム)で販売することが可能です。

一部のゲームではキャラクターやアイテムを自作することも可能です。イラストが得意だったりクリエイティブなスキルをお持ちの方はこちらの面から収益化を狙うのもよいかもしれませんね!

オーナーになる

後ほど詳しくご紹介しますが、P2Eは初期投資の負担がかなり大きくありなかなか手を出しにくいという課題があります。そこで登場するのがオーナーです。

まず、お金持ちの人がオーナーとなりNFTを入手します。
そして、「お金がなくてゲームを始められない」というプレイヤーにNFTを貸し出します。(無料や有料など契約はさまざまなようです。)

プレイヤーはゲームで得た報酬の一部を、NFT貸出時に締結した契約に基づいてオーナーに支払います。(獲得報酬の50%~70%をオーナーに支払う場合が多いようです。)

オーナーは始めにNFTを入手するだけで、自身がゲームをプレイしなくても報酬が得られますし、プレイヤーは本来なら大きな負担になる初期投資なしでゲームが始められるというメリットがあります。

この仕組みを「スカラシップ制度」といい、東南アジアでは実際にお金のない学生などがこの制度を利用して報酬を獲得し、学費や生活費に充てている例もあるそうです。

P2Eのメリットは?危なくないの?

ここでは、P2Eゲームのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

収益化できる

まずは、なんと言っても収益化できるという点です。

従来のオンラインゲームだと、大規模な大会で優勝しなければならなかったりと、報酬を獲得できる条件がかなり厳しかったのですが、P2Eであればゲームをプレイする(大会で優勝しなくてもOK!)、NFTを販売する、オーナーになるなど、自身に合った方法で収益化することが可能です。

NFTとしてずっと価値を持つ

従来のゲームであれば、サービスが終了してしまうとそれまでに集めたアイテムやキャラクターなどはすべて失われてしまいますが、P2EであればこれらはNFTのため、サービス終了後もNFTとしての価値が残ります

不正が発生しにくい

ゲームでよく「チート(行為)」「チーター」という言葉を耳にすると思います。簡単に説明すると、チートとはゲームのデータやプログラムを不正に改変させて自分に有利なようにゲームを行うことで、これを行う人をチーターと呼びます。

P2Eゲームはブロックチェーンの技術が使用されており、システムやプログラムを多数の人が管理・監視しているため、データやプログラムの改変がほぼ不可能と言われています。

したがって、ユーザーは安心・安全・公正にゲームをプレイできます

スマホで手軽に遊べる

P2Eゲームはスマートフォンアプリで多くリリースされているため、スマートフォンで簡単に楽しむことができるのもメリットの1つです。

デメリット

初期費用が高い

P2Eゲームを始めるには初期費用がかかるのですが、それが一般的なゲームに比べ非常に高額になっています。金額はさまざまですが、数万円~数十万円かかるといわれています。これらはプレイに必要なキャラクターやアイテムのNFTの購入に必要な資金となります。
さらに、ゲームを始めて収益があがっても初期費用以上に稼げる保証はありません。

始めるまでの手順が複雑

P2Eゲームでの報酬は仮想通貨であるため、仮想通貨取引所で口座開設を行ったり報酬やNFTを保管するための「ウォレット」を開設する必要があります。
うまく開設できないと報酬が得られなかったりする場合があるので、これらの知識がない人にはやや難しい作業といえます。

収益が不安定

報酬が仮想通貨ということで、なんとなく想像ができる人もいるかもしれません。仮想通貨はそれ自体の価格変動が非常に大きく、日本円に交換する際もその時によって価格が変動します。(株価がその時々で変動するのと同じです。)
また、その仮想通貨(暗号資産)の価格が暴落して、資産価値が0になってしまうこともあり得ます。(怖いですね…)

どうやって始めたらいいの?

次に、実際にゲームをプレイするまでに必要な手順をざっくりと簡単にご紹介します。

※ここでは、多く使用されているイーサリアムでの手順をご紹介しますが、ゲームによってはイーサリアム以外の仮想通貨(暗号資産)が使用されている場合もありますので、取引を行う前に、自分がプレイしたいゲームで使用される仮想通貨(暗号資産)を確認しましょう!

1. ウォレットの「メタマスク」をインストールする

ウォレットとは仮想通貨(暗号資産)やNFTを保管しておくためのもののことで、なかでも「メタマスク」が広く利用されています。メタマスクはGoogleやAppleのアプリストアから無料でインストールできます。

2. イーサリアムを購入する

イーサリアムとはオープンソースのプラットフォームで、契約の自動実行を行えたりします。プラットフォーム内で使用できる暗号資産「イーサ」がありますが、日本ではイーサのこともイーサリアムと呼ぶことが多くあります。

イーサリアムはNFTを入手するために使用するので、日本円でイーサリアムを購入(換金)します。(分かりやすく言うと、アメリカで買い物をする際に日本円から米ドルに換金しますが、イーサリアムはここでいう米ドルの位置にあたります。)

3. イーサリアムをメタマスクに送金し、作成したゲームアカウントと接続する

イーサリアムを購入できたらそれをメタマスクに送金します。そしてメタマスクとゲームアカウントを紐付けます。(ゲーム内で課金するためにクレジットカードを登録する感じです。)

どんなゲームがある?おすすめP2Eゲーム3選!

最後に、これからP2Eゲームを始めたい方におすすめのゲームを3つご紹介します!

1. 『Crypto Spells(クリプトスペルズ)』

https://cryptospells.jp/

Crypto Spellsは日本発のNFTトレーディングカードゲームです。カードバトルに勝利することで報酬が獲得できます。

また、自作したカードはクリプトスペルズだけでなく一部の他のPlay to Earnゲームでも利用できます。(今後他のゲームとのコラボが実施される予定です。)

☆おすすめポイント
・日本語対応
・初期費用無料(※収益化するためにはカードが必要で最低10,000円~)
・NFTのカードを自作することができる(マーケットプレイスで取引可能)

2. 『Sorare(ソラーレ)』

https://sorare.com/

Sorareは、実在するサッカー選手のNFTカードを使ってプレイするゲームです。選手のカードを組み合わせてチームを作り、実際の試合でその選手があげた結果に応じてポイントが付与され、獲得したポイントによって報酬を得ることができます。

実際の試合結果や活躍度と連動しているので、特にサッカーが好きな人は楽しめるゲームといえそうです!また、ゲームをプレイするにはNFTカードが必要ですが、将来の活躍が期待されている穴場選手などは、比較的安価にカードを手に入れることができます。

こちらは日本語には対応していないのでご注意ください!

☆おすすめポイント
・初期費用が比較的安い(3,000~10,000円)
・現実の試合結果と連動している

3. 『The Sandbox(ザ・サンドボックス)』

https://www.sandbox.game/en/

The Sandboxは、『Mincraft』のようなゲームで、メタバースで自分のキャラクターを作成したり、ゲームで使用するアイテムをデザインしたりすることができます。

The Sandbox内には、ゲーム内の土地「LAND」があるのですが、これを購入し他のユーザーに販売することで不動産収入のような稼ぎ方も可能です。

しかし、クリプトスペルズやソラーレと異なり、土地を購入するための初期投資が15万円~と高額です。その分リターンも大きいのですが「そこまでお金をかけられない…」という方は、アイテムやキャラクターを作成して販売する方法で収益をあげるのがよいかもしれません!

☆おすすめポイント
・日本語対応
・リターンが大きい
・SHIBUYA109などの企業も参加しており、注目度が高い

まとめ

本記事ではPlay to Earn(P2E)について、特徴や始め方、おすすめのPlay to Earnゲームをご紹介しました。NFTやメタバースなどは2020年ごろから急速に発達したため、まだまだ馴染みのない方が多いかもしれませんが、Play to EarnやNFT・メタバースは今後もぐんぐんと市場が拡大することが予想されています。

初期費用の問題など課題はありますが、ゲームによってスカラシップ制度があるものもありますので、是非気になったものをプレイしてみてはいかがでしょうか!

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