コラム

23.02.04

待望の新機能追加!Unreal Engine4とUnreal Engine5の違い

Unreal Engineはゲームエンジンの中でも有名なものです。Unityと並ぶほどのシェアを誇っており、全世界で多くの人に利用されています。そんなUnreal Engineの中でもUnreal Engine4とUnreal Engine5の二つがあることをご存じでしょうか。今回はこの二つの違いを解説していきます。

Unreal Engineとは?

そもそもUnreal Engineとは何なのでしょうか。Unreal Engineとはゲームエンジンの一つで、ゲーム開発をより効率的に進めることができます。

3DCGグラフィックスを得意としていて、よりリアルに近いビジュアルを作成することができ、プロの現場でも使用されています。

Unreal Engine5はUnreal Engine4のアップグレード版

ではUnreal Engine4Unreal Engine5の違いとはどのような点なのでしょうか。大まかな違いは、バージョンアップによってゲーム開発において便利な機能が追加されたことです。

Unreal Engine4は2012年6月にリリースされ、Unreal Engine5は2022年4月にリリースされたもので、約10年ぶりのバージョンアップとなりました。よって、Unreal Engine5はソフト自体は変わらないので、Unreal Engine4と基本的な操作方法や知識、根幹の考え方などは変わりませんが、新機能が追加されました。

今回はUnreal Engine4からUnreal Engine5にアップデートされた機能をいくつか紹介したいと思います。

Unreal Engine5の新機能 NaniteとLumen

はじめに、代表的な新機能を2つ紹介していきたいと思います。

Nanite(ナナイト)

NaniteはUnreal Engine5から新たに実装された高性能レンダリング・自動LOD機能です。

LODとはLevel of Detailの略で、今まではカメラの距離が遠ければ個々のメッシュの詳細度(LOD)を粗くし、距離が近ければ細かくするなど、カメラの距離によって何パターンか用意する必要がありました。しかし、自動LOD機能によってそれら全てが自動で行われ、作業がより効率化されるようになりました。

Lumen(ルーメン)

LumenもUnreal Engine5から新たに実装された、間接光・反射を考慮したライティングの計算をリアルタイムで行うことのできる機能です。

間接光は太陽の光が建物などに反射して照らす光のことで、今までゲーム内で間接光を反映させる際、Unreal Engine内の動作を処理するのに時間がかかることがあり、作業自体も難しい場合がほとんどでした。

Lumen機能が追加されたことによって簡単に間接光を反映することができるようになり、LumenはUnreal Engine5を立ち上げた時から有効になっているので、作業が効率化されました。もし動作環境が重くなってしまったら、クリック一つで無効にすることもできるので操作も簡単です。

また、作業が効率化されただけでなく、綺麗なライティングも可能になり、ゲームの世界のグラフィックをより現実世界に近づけることができました。

Unreal Engine4とUnreal Engine5の変更点

ここからはUnreal Engine4とUnreal Engine5への変更点をご紹介します。

カスタマイズ性が向上

Unreal Engine4と比べ、Unreal Engine5ではそれぞれのウィンドウが開閉できるようになりました。今まであまり使わなかった機能を非表示にし、よく使用する機能を表示するといった使い方ができ、カスタマイズ性が向上しました。

エディタごとの機能に違いはないので、今までUnreal Engine4を使っていた人でも今までと変わらず使用できます。

料金プランの違い

Unreal Engine4は基本無償で提供されていて、4半期の売上高が3000ドルを超えた場合に5%のロイヤリティを課すという収益モデルとなっています。

一方Unreal Engine5は、無償提供されている点は同じなのですが、ゲーム開発による総収入が100万ドルを超えた場合に5%のロイヤリティを課すという収益モデルに変更になりました。

他にも、Unreal Engine4とUnreal Engine5の違いや新機能などを詳しく知りたい方は、下記にEpic Gamesの公式のリンクを掲載するので参考にしてください。

Unreal Engine5.0リリースガイド
https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/unreal-engine-5.0-release-notes/

Unreal Engine4とUnreal Engine5に向いてる人は?

これからUnreal Engineを始める人は、新機能などが搭載されているUnreal Engine5を使うと良いでしょう。作業効率やグラフィック面でかなり違いがあるので、最新版であるUnreal Engine5を使用することをおすすめします。

しかし、バージョン変更のリスクがあるため、もともとUnreal Engine4を使用していた人は引き続きUnreal Engine4を使うことが良い場合もあります。また、Unreal Engine5はUnreal Engine4よりもソフトウェアの容量が重いため、PCのスペックの問題でUnreal Engine5を動かすことができないという場合は、引き続きUnreal Engine4を使用する方が良いでしょう。

Unreal Engine4からUnreal Engine5へ移行したいという方は、下記にEpic Games公式の移行ガイドのリンクを掲載してあるので参考にしてください。

Unreal Engine5への移行ガイド
https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/unreal-engine-5-migration-guide/

プロのゲーム開発現場ではどちらも使用されていることが多いので、必ずUnreal Engine5にしなければならないというわけではありません。自分に合ったバージョンを選ぶようにしましょう。

まとめ

Unreal Engine4よりもUnreal Engine5の方が新機能が追加されていたり、使いやすくなった点が多く存在します。自身のPCスペックや職場環境、案件に応じてUnreal Engine4とUnreal Engine5のどちらを使用するのか検討してみると良いでしょう。

今回追加された新機能を使ってゲームを開発してみたいという人は、ぜひUnreal Engine5にアップグレードして使用してみてください。

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