コラム

24.02.16

クオリティの要!3DCGデザイナーの年収は?

突然ですが、ゲーム・映画・アニメ・VR・医療・建設業。これらの共通点とは何か分かりますか?…ずばり「3DCG」です。
近年さまざまな分野で使用されている「3DCG」ですが、今回は3DCGを0から作り上げる「3DCGデザイナー」の年収や、キャリアパスについてご紹介します!
「ゲーム業界で3DCGデザイナーになりたい・転職したい」「3DCGデザイナーとしてもっと年収をあげたい」という方のご参考にもなると思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

3DCGデザイナーとは?

3DCGデザイナーは、縦と横に奥行きをプラスした3D(三次元)のグラフィックスを用いて立体感のある画像や映像を制作するデザイナーのことです。

使用するソフト・ツールや3DCGそのものに対する知識も非常に専門的で、ゲームを作るうえでは欠かせないポジションです。

▽3DCGデザイナーについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています!
絵を上手く描くこと以上に大切なこととは?今注目の3Dデザイナー

気になる3DCGデザイナーの年収は?

まずは、3DCGデザイナーを含むゲームクリエイターの平均年収を見てみましょう!

ゲーム業界全体の平均年収

ゲームクリエイターは、プログラマー・デザイナー・プランナー・ディレクター・プロデューサー・シナリオライター・サウンドクリエイターなどゲーム制作に関わる人たちのことを指します。

ゲームクリエイター自体の平均年収は約547万円で、日本の平均年収の約461万円と比べるとやや高い水準にあります。

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3DCGデザイナーの平均年収

続いて3DCGデザイナーの年収を見てみましょう。
3DCGデザイナーの平均年収は約480万円で、ゲームクリエイターの平均と比べるとやや低いといえそうです。しかし、これはあくまで平均であり年齢や経験によって約300万円~1,000万円ととても差があります

20代など働き始めたばかりの頃は雑務などのアシスタント業務も多くありますが、経験を積んで3DCG制作における知識や技術や実績を身に着けたり、チームマネジメントを経験したりすることで年収は上がっていきます。

40代くらいになってチームリーダーや制作マネージャーを経験したり、後ほどご紹介するキャリアパスを歩むことで、ゲームクリエイターの中でも比較的高めの年収を得ることができるでしょう。

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よりキャリアアップするには「分野特化型」か「網羅型」

3DCGデザイナーとしてある程度経験や実績を積んだ後は、主に2種類のキャリアパスがあります。それが分野特化型の「スペシャリスト」と、網羅型の「ゼネラリスト」です。

それぞれの特徴とどんな人が向いているのかについて簡単にご紹介します。

分野特化型の「スペシャリスト」

スペシャリストは、モデリングやモーションなど特定の領域に特化した知識や技術を持っており、その領域を専門的に担当します。1つの領域をとことん突き詰めていくポジションで、そのスキルや知見をより深く掘り下げていく人のことをいいます。

スペシャリストに必要なのが「探求心」と「向上心」です。3DCG自体が比較的新しい技術ですし、3DCGを制作するためのツールも常にアップデートが行われています。そういった新しい情報や周りの意見を常に拾い、自分のやり方に固執せずに取り入れていく柔軟性も必要です。

「開発の現場で制作に関わり続けたい!」という方はスペシャリスト向きといえます。
また、特定の領域に特化するという特徴から実績に応じてフリーランスとしても活躍できます

網羅型の「ゼネラリスト」

ゼネラリストは、スペシャリストとは反対に領域を特定せず幅広い知識や技術を持ち、それらを活かして制作物のクオリティ確認・進行管理、チームスタッフの教育・進捗管理などのマネジメント業務も担当します。また、小規模の会社やチームの場合3DCG制作における一連の作業を一人で担当することもあります。

ゼネラリストに必要なのは「応用力」と「広い視野」です。ゼネラリストは網羅的な知識や技術をもっていなければならないので、常に膨大な量の知識をアップデートする意欲が必要です。そして、自身が蓄えた知識・技術・経験を業務に落とし込んで応用する力やデザイナーとエンジニアを連携させる調整力も求められます。

また、売上を始めとした企業が持つ課題に対応することもあるので、課題解決のために広く多角的な視野を持てる人に向いています

マネジメント要素が強いため、30代~40代の人がゼネラリストを目指すキャリアが一般的のようです。

スペシャリストとゼネラリスト、どちらの年収が高い?

基本的には、スペシャリストとゼネラリストどちらを選ぶかで年収に大きな差はないと言われています。しかし、ゼネラリスト志向の方でこれまでにチームマネジメントなどの経験があるとより上乗せされるようです。

日本の企業は技術職に比べ、マネジメントポジションの職種の方が年収が高くなる傾向があるので、そういった面ではゼネラリストの方がやや年収が高くなるかもしれません。

しかし、スペシャリストの場合技術があればフリーランスとして活躍することができ、年収1,000万円を超える人もいるので、自身の技術次第でどの職種にも負けないくらい高収入を得ることもできます。

いずれの道でも経験とスキルに左右されるので、あまり年収ばかりに気を取られずに「自分がやりたいこと」に近いほうを選んでみてはいかがでしょうか。

転職で年収アップはできる?

3DCGデザイナーに限らず、ゲームクリエイターは経験と実績で年収が上がっていきます。そもそもゲーム業界自体がゲーム制作における優柔な人材を常に求めていますし、専門技術の必要な3DCGデザイナーはとても必要とされています。

近年の巣ごもり需要からゲーム自体の市場はもちろんですが、特にe-Sports市場が急激に拡大していることから、ゲーム業界での3DCGデザイナーの需要も増加しています。

ここでは、ゲーム業界や他業界から3DCGデザイナーへの転職する際に求められるスキルや経験をご紹介します。

必須スキル・経験

・Mayaや3Ds Maxでの制作経験
・リギング・モデリング経験
・テクスチャの作成経験
・ゲーム開発の実務経験

歓迎スキル・経験

・デザイン意図や考えを伝えられる力
・グラフィックデザイン技術
・データ構築
・何らかのリーダー業務
・地形や背景などのデザイン経験

これらはあくまで例ですが、転職である以上実務経験は必須の場合が多く見られます。ゲーム業界以外の方でも、デッサン力があったりアニメーションをやっていて、そのうえで3DCG制作ソフト(Mayaや3Ds Maxなど)やゲーム開発エンジン(Unityなど)の使用経験があると十分転職は可能ですし、採用企業から即戦力と見てもらえた場合は大幅に年収が上がることもあり得ます。

まとめ

今回は、3DCGデザイナーの年収を中心に3DCGデザイナーのキャリアアップの方法や転職の際にあるとよいスキルや経験についてご紹介しました。仕事内容も専門的な知識やスキルが求められ決して簡単な仕事ではありませんが、実力次第でいくらでも年収は上げられますし、自分の「得意」や「好き」に目を向けてそれを突き詰められるキャリアパスもある魅力的な職業だといえます。

3DCGデザイナー以外のゲームクリエイターの年収について知りたい方は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください!
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