
ゲームのタイトル画面を作ったりゲームそのものの「面白さ」を提案する「UI/UXデザイナー」というお仕事。ゲームが好きな方なら「名前くらいは聞いたことある…」という方もいると思います。
今回はそんな「UI/UXデザイナー」について「そもそもUI/UXって何?」「ウェブデザイナーとの違いは?」「未経験でもなれる?」などをご紹介します!
UI/UXって何?
UIはユーザーの目に触れるものすべて!
UIとはユーザーインターフェース(user interface)の略で、サービスや製品とユーザーの接点のことを指します。ゲームの中だと、タイトルやメニュー画面・リザルト画面・ボタンやアイテムなどが該当します。
UXは「面白さ」を提供するための要素!
UXはユーザーエクスペリエンス(user eexperience)の略で、ユーザーがサービスや製品を通して得たすべての顧客体験のことを指します。
UIがゲームのタイトルやボタンなど「モノ」のデザインや制作を行うのに対し、UXは「モノ」以外の、製品全体のデザインやそれに付随したサービスのデザインに関わります。
ゲームの場合は、そのものの「面白さ」やシナリオの「面白さ」など、ユーザーに「またやりたい」と思わせるための要素も含みます。
つまり、UXのなかにUIは含まれています。
UI/UXデザイナーとウェブデザイナーの違い
UIデザイナーとUXデザイナーの仕事はかぶっている範囲も多くあり、明確に区別されていない会社も多くあります。ここではより詳しい違いと、近しい領域にあるウェブデザイナーとの違いもご紹介します。
UIデザイナー
UIデザイナーは、タイトルやメニューなどの画面・ボタン・各シーンの外観についての配置を考えます。また、文字情報に頼りすぎないように図や絵を用いて説明したり、「子供から大人まで誰でも分かりやすく、ストレスなく遊べる(選択できる)」ようにすることが重要です。
さらに、ゲーム企画をもとに上記のさまざまなレイアウトを考え、そのレイアウトが確定したら実際の画面の作成まで行います。
UXデザイナー
UXデザイナーは、UIも含めたユーザー体験をデザインします。アニメーションやエフェクトといった演出を用いて、それぞれのシーンに深い没入感を与えたり、意外性のあるシナリオを織り込んで次の展開を期待させたりもします。つまり「ゲームを遊んだ結果として」楽しいと感じる流れを作り出すことが重要になります。
また、UXデザイナーはこれらのデザインだけでなく、ユーザーからの意見を集計・分析して、ターゲット層やタイトルの世界観といった企画部分を考慮しゲームを設計するなど、UIデザイナーに比べ業務の幅が広くなります。
ウェブデザイナー
ウェブデザイナーは、ウェブサイトやバナーのデザインを行い、ゲーム業界では作品の公式サイトやイベント開催時の告知バナー作成などの業務を担います。ユーザーに伝えたい情報をより効果的に示せるように、情報設計や色彩設計をします。
UI/UXデザイナーの求人はある?
ゲーム業界や広告業界を始めとしてUI/UXデザイナーの求人は多くあり、近年のウェブサイトやデジタル広告の増加に伴って、求人も増加の傾向が見られます。
また、ゲーム業界は年々盛り上がりをみせていますし、ゲーム業界以外でもウェブサイトやデジタル広告が増えています。デジタル広告が増えるほど、よりユーザーの目に入る画面を作る必要があるため、今後もUI/UXデザイナーの需要は業界を問わず安定していると予測でき、将来性もあるといえるでしょう。
どんなキャリアデザインがある?
UIデザイナーとUXデザイナーは、UIデザイナー単体での募集と、UXデザイナーがUIも行うUI/UXデザイナーの募集が多くあります。
新卒を除くと残念ながらまったくの未経験からの就職は難しい傾向にあります。転職の際には、ウェブデザインなどの知識は役に立つものも多くウェブデザイナー→UIデザイナー→UXデザイナーというキャリアアップがあるようです。
また、スキルがある場合でもいきなりUXデザイナーを任されることは少なく、UIデザイナーを経験した後、UXデザイナーになるパターンも多いようです。
UI/UXデザイナーに必要なスキルは?
必要なスキル
PhotoshopやIllustratorなどのデザイン系ツール
UI/UXデザインでは、アイコン・ボタン・バナー・画面のデザインを作ったりするので多くの会社で使われているPhotoshopやIllustratorを学んでおくとよいでしょう。
また、場合によっては3Dの制作に関わることもあるのでAfterEffectsやMayaといったツールの理解もあるとより仕事の幅が広がりそうです!
AfterEffectsとMayaについてはこちらの記事もご覧ください!
> 現実を加工して1→100を作ろう!「AfterEffects」って何?
> ゲーム制作といえば!多機能で高性能な3DCGソフト「Maya」を徹底紹介
ゲーム制作の幅広い知識
システムやグラフィックデザイン、プランナーなどすべての職種について詳しくなくても大丈夫ですが、特にUXデザイナーは、ある程度仕事内容や工数を認識しておくことで要件依頼もスムーズに行うことができます。
コミュニケーション力
UI/UXデザイナーに限ったことではありませんが、やはりコミュニケーション力は切っても切り離せません。UI/UXデザイナーは、プロデューサー・ディレクター・プランナーといった管理系の職種の人からはもちろん、デザイナー・プログラマー・デバッグスタッフといった技術系の職種の人などほぼすべてのスタッフから指摘を受けます。そして、そのひとつひとつに対して何度も繰り返し修正をかけ、より良いユーザー体験を作り上げていきます。
どの職種の人からも意見を吸いとる必要があるので1番重要なスキルといっても過言ではないかもしれません!
まとめ
本記事ではUI/UXデザイナーについてUI/UXの基礎から、UI/UXデザイナーのキャリアデザインなどについてご紹介しました。
UI/UXデザイナーはゲーム開発に関わるさまざまな職種の中でもユーザーにとても近く、なくてはならない職種といえます。自分のアイデアや工夫次第でたくさんのユーザーを楽しませることができるとても魅力のあるお仕事だと思います。
デザインツールなど少し習得が大変な部分もありますが、その分大きなやりがいが待っています!ぜひUI/UXデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか!
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