Unreal Engineは世界的に有名なゲームエンジンの一つです。この記事ではUnreal Engineとはどのようなものなのか、Unreal Engineを習得すると将来どんなことに役立つのかなどを紹介していきます。
Unreal Engineとは
そもそもゲームエンジンとは
ゲームエンジンとはグラフィックの描画やサウンドの管理、コントローラーからの入力処理といったゲーム開発をする上で欠かせない基本機能をまとめて提供してくれるプログラムのことを指します。
ゲームエンジンが開発される前は、各々ゲーム会社で独自に作った開発エンジンを用いてゲーム開発を進めていましたが、転職した際にその会社独自の開発エンジンの使い方を改めて習得する必要があるなど、多くの問題がありました。
そこでゲーム開発のプラットフォームを作ろうとして生まれたのがゲームエンジンです。
つまり、ゲームエンジンを使うことによってゲーム開発が効率化され、今ではゲーム開発者にとっては欠かせないツールとなっています。今回はそんなゲームエンジンの中でも二大ゲームエンジンの一つであるUnreal Engineについて紹介していきます。
二大ゲームエンジンの一つ Unreal Engine
Unreal engine(アンリアル エンジン)とはアメリカのEpic Games(エピック ゲームズ)社が開発したソフトウェアで、ゲーム業界について詳しい方は聞いたことがあるのではないでしょうか。ゲームエンジンの市場ではUnreal EngineとUnity(ユニティ)が圧倒的シェアを誇っています。
最大の魅力は実写のようにリアルなビジュアルを作成できることで、Unreal Engineを用いた代表的なゲーム作品は『ドラゴンクエストXI』『FORTNITE』『Dead by Daylight』などがあります。
参考:Unreal Engine公式サイト
https://www.unrealengine.com/ja
Unreal Engineのメリット
Unreal Engineには他のゲームエンジンとは違った魅力があります。
1.3Dアクションに向いている
一つ目は、Unreal Engineの特徴である3Dグラフィックスのクオリティの高さを活かして、3Dアクションゲーム開発を得意としているという点です。
Unreal Engineでは高性能のグラフィック性能が搭載されているのでよりリアルに近い再現性が魅力です。その再現性によって、3Dアクションゲームなどを制作するのに向いています。
もちろん、2D制作などをすることも可能です。
2.テンプレートがある
二つ目は、ゲームの基礎部分であるさまざまなジャンルのテンプレートがあることによって、ゲーム制作が簡単に行えるという点です。
追加したい機能やグラフィックなどを加え、テンプレートを組み合わせることによってゲームの基礎部分が完成するので、ゲーム制作の参考になり、初心者の方はゲーム開発をしながら学べます。
Unreal Engine活用法はゲーム開発だけじゃない!
Unreal Engineはゲーム開発での使用が主ですが、ゲーム開発以外にも活用されています。
建築シミュレーションへの活用
Unreal Engineが3D作成に向いているという点に着目し、建築業界でも活用されています。例えば、住宅・建築・不動産の分野に用いられるまちづくりの全体的な基本計画である「都市計画マスタープラン」では、デベロッパーが投資を取り付けるために、数十年にわたる開発の様子がどのようなものになるかを、Unreal Engineを用いた3Dで示すことに使用されました。
自動車デザインやテストドライブへの活用
自動車業界では自動車のデザインや運転席の設計などにUnreal Engineが使われています。また、VRと組み合わせることで、実際に車を購入する際に、テストドライブができるようになるなど自動車業界でもUnreal Engineがさまざまな用途で活用されています。
Unreal Engineを学ぶには?
ここまでの紹介で、Unreal Engineを学んでみたいと思った人もいるのではないでしょうか。そこで、Unreal Engineを学ぶにはどうしたら良いのかその方法を紹介します。
ダウンロードにはいくらかかるのか
Unreal Engineのダウンロードは無料です。
しかし、作成したゲームの売上が100万ドル(日本円で約1億~1億5千万円 ※2022年11月現在)を超えた場合はロイヤリティを支払わなければならなかったり、年間の売上額によって支払いが生じる場合もあります。また、購入するライセンスによって追加されるオプションが異なるため、それによって価格も異なります。
エンタープライズプログラムは、年に1500ドル(日本円で約22万円)支払えば、基本機能に加え、追加でさまざまな機能を追加で購入することができます。
カスタムライセンスは、自分が追加するオプションによって価格が異なり、数百万ドル規模の売上を見込んでいるゲームプロジェクトなどに最適です。
無料でダウンロードできるスタンダードライセンスは、学生や初めて使う人におすすめです。
独学で学べる?
Unreal engineは独学でも学ぶことは可能です。Epic gamesの公式サイトでもonline learningという形で日本語字幕付きのチュートリアル動画を配信しているため、オンラインで学ぶことができます。
書籍でも使い方が解説されている参考書を用いて学ぶことができるので、動画だけでは分からないという人は書籍も参考にしてみると良いと思います。
しかし、Unreal Engineは開発元がアメリカの会社のため、不明点があった場合や情報をネットで探す際には英語表記がほとんどとなっています。まだ日本語の資料や記事が出回っていないので、英語スキルがそこまで高くない人にとって、独学で学ぶにはハードルが高いと言えます。
さらに、「C++(シープラスプラス)」というプログラミング言語か、「Unreal script(アンリアルスクリプト)」というスクリプト言語でゲームエンジンが構成されているので、これらの言語にも精通していることが求められます。
これらのスキルを持っていないという人や、自分でコツコツと勉強することが苦手な人におすすめなのは、スクールに通う方法です。スクールではプロの講師の指導の元でわかりやすく学ぶことができ、自分で費用も払うことになるので、主体的に学ぶ姿勢が身に付きやすいです。
以下にEpic Gamesの公式で配信されているチュートリアル動画のリンクを掲載するので、参考にしてみてください。
Unreal Engine5 サンプルとチュートリアル
https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/samples-and-tutorials-for-unreal-engine/
Unreal Engineを身に付けると将来の転職も
Unreal Engineが使いこなせるようになると、ゲーム開発エンジニアとして多くの現場で活躍することができます。ゲーム実況の盛り上がりやVRの普及など今後もゲーム業界は成長が見込まれるので、ゲーム開発者の需要は増々拡大することが予想されます。
また、上記に述べた通り、Unreal Engineはさまざまな業界で活用されているので、将来の選択肢の幅が大きく広がることは間違いありません。転職する際にも非常に有利に働くでしょう。
まとめ
Unreal Engineは高性能グラフィックスを用いたゲーム開発だけでなくさまざまな業界で活用されています。Unreal Engineを習得するには根気と専門性が必要になりますが、身に付けておくと将来の選択肢の幅がより広がると思います。
より高いレベルでゲーム開発能力を本気で身に付けたいと考えている人は是非Unreal Engineを使うことを検討してみてはいかかでしょうか。
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