業界知識

23.08.25

一歩間違えればプレイヤーにウザがられる?カットシーン・イベントシーンとは

ゲームには実際にプレイする部分(インゲーム)の他にストーリーの説明や登場人物同士の会話のシーンが存在します。それが「カットシーン(イベントシーン)」と呼ばれるものです。実際にゲームをプレイする部分よりも、プレイヤーを思わず引き込むような会話のテンポやボリュームが重視されています。
今回はカットシーンについて、作り方や作る時のポイントを踏まえながらご紹介します。

カットシーンとは

カットシーンとは、実際にゲームをプレイしている部分以外でのゲーム内キャラクター同士の会話や、ゲームの世界観を解説したムービーなどが流れるシーンのことを指し、イベントシーンと呼ばれることもあります。特に登場人物の会話やエンディングなどは、ゲームのストーリーを語るためのドラマ的な演出を担っていて、そういった映像もイベントシーンと呼ばれます。

カットシーンは基本的にゲームエンジンで制作します。UnityやUnreal Engineにはカットシーンを制作するための機能が備わっており、Unityであれば「Timeline」、Unreal Engineであれば「Sequencer」が該当します。

参考:Unity公式サイト タイムラインの概要
https://docs.unity3d.com/ja/2018.4/Manual/TimelineOverview.html

参考:Unreal Engine公式サイト シーケンサーの概要
https://docs.unrealengine.com/4.26/ja/AnimatingObjects/Sequencer/Overview/

カットシーンを作る際のポイント

実際にゲームエンジンなどを用いてカットシーンを制作する際に重要なポイントはどのような点なのでしょうか。

ゲームのジャンルに合わせる

例えば、アクションゲームの場合はゲーム全体がスピーディーに進むため、イベントシーンを挿入する際はスピーディーさを損なわないように配慮しなければなりません。

一方RPGでイベントシーンを挿入する場合は、ゲームのストーリーや世界観を解説する必要があるので丁寧さが求められます。特に会話のカットシーンの場合、カットシーンの演出のボリュームをアクションゲームでは少なく、RPGでは多くするなどと変化をつけると効果的です。

このようにゲームのジャンルによって演出を分ける必要があります。

ゲームの進行を妨げないようにする

ゲームのテンポや臨場感などゲームの進行に関わるあらゆる要素を考慮し、必要な場面で必要な量のカットシーンを挿入することが必要です。あくまでもメインはゲームをプレイする部分なので、程よい長さと速さを考えましょう。

インゲームとの連携をスムーズに

カットシーンからインゲームにそのままつなげるようなアニメーションでは、ゲームの世界観に没入でき、ストーリーの流れのままゲームをプレイできます。Unityの場合、TimelineのCinemachineという機能を用いてカメラの配置を複数設定し、それらの映像をスムーズにつなげることができる機能が備わっています。

カットシーンの賛否両論

カットシーンは「圧倒的なビジュアルで思わずゲームを進める手を止めて見入りたくなる」といった意見や、反対に「ゲームの進行を妨げるからいらない」といった意見の賛否両論が存在します。どちらが正解ということはありませんが、カットシーンを制作する際はカットシーンをじっくり見たい人と、ゲームの進行が一番大事だと考える人がいることを頭において制作する必要があります。最近ではスキップ機能を備えたカットシーンを制作し、どちらのニーズにも応えられるように配慮されたゲームも増えています。

カットシーンは誰が作っているのか

カットシーンはデザイナーが制作することが多いです。レベルデザインやモーションデザインなどさまざまな業務の一貫として制作され、企業によっては「カットシーンデザイナー」と呼ばれる職種が存在することもあります。カットシーンデザイナーはカットシーンを中心に制作することが多いです。

デザイナーは専門的な知識が必要な職種なので、カットシーンを作成したい人は専門学校や独学でゲームエンジンを学ぶことから始めてみましょう。

まとめ

カットシーンはゲームの世界をより楽しんでもらえるようなアニメーションを制作することが重要です。

実際のプレイに影響することはないですが、グラフィックやアニメーションの質がよく現れる部分と言えます。一方で張り切り過ぎて、カットシーンを長めにしたり情報量が多くなってしまうと、プレイヤーが不快に感じることがあるので、気を付けながら制作しましょう!

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