業界知識

23.07.14

業界理解やスケジュール管理が命!ゲーム業界における人事業務とは

突然ですが、会社の組織運営をするために必要な4つの要素をご存じでしょうか?それは「ヒト・モノ・カネ・情報」です。その中で一番重要な要素は「ヒト」だと言われます。モノもカネも情報もヒト無しでは成り立たないからです。そんなヒトに深く関わっている業務が人事と呼ばれる仕事で、会社の組織の中でも極めて重要なポジションを担っています。今回はゲーム業界の人事業務についてご紹介します!

人事とは

そもそも人事とはどのようなことをする仕事なのでしょうか?人事とは「ヒト」が関係する業務全般を行う仕事です。勤怠管理・採用や組織配置企画などを行い、会社全体の人の配置や採用などの人の流れを円滑に行うことが求められます。また、労務作業も行うこともあり、企業によって業務の範囲は異なります。

ゲーム業界はクリエイティブな業務がほとんどだと思われがちですが、事務作業も多く存在します。ゲームというクリエイティブな思考が必要になる仕事でも、労務などの事務作業がなければゲームは制作できないからです。したがって、ゲーム制作において人事をはじめとした事務作業は欠かせない業務です。

ゲーム業界の人事の仕事内容

ここからは、ゲーム業界における人事の仕事内容について大まかにご紹介していきたいと思います。

採用・入社関連業務

人事は採用業務のほとんどを任されることが多いです。まずは自社の求人を出して求職者を募ることから始め、その際は人材マッチングサービスを用いる場合もあります。求職者との面接も人事が行うことがほとんどですが、ゲーム業界は専門的な仕事が多いのでプログラマーやエンジニアなどの技術職の場合はゲームクリエイターと共にあらかじめ決定しておいた採用基準や選考方法に従って面接・選考を行います。

社員の配属業務

実際に入社した後は人事が事務的な手続きや配属先を決め、新人クリエイターをどのチームに配属させればそのスキルを活かせるのかを考える必要があります。クリエイターの経験や知識によってどんなチームに配属させるかが決まってきますが、クリエイターの性格や対人関係も考慮し、適切なチームに配属させましょう。

また、昇進や降格などの処遇に関することも人事が行う場合があります。どの業務までを人事が行うのかは企業によって異なるので事前に把握しておきましょう。

研修・教育業務

社員が実際に入社した場合、会社の仕組みや説明などを行う必要がありますが、そういった業務も人事が行います。ゲーム業界の知識や仕組み、パソコンやソフトウェアの使い方を覚えることからビジネスマナーまで社員のサポートをする役割も担っています。

研修を終えたらクリエイターの人材育成にも力を入れる必要があります。人事が社員に直接スキルを教えるわけではありませんが、企業の教育計画に基づいて定期的に話し合いの機会を設け、その人の成長が一番見込める所属・チームはどこか判断して配属し、育成の機会を与えます。

ゲーム業界の人事に必要なスキルとは

人事は幅広い業務を任されるので、必要なスキルもツールを使いこなせることや専門的な知識が必要になるなどさまざまです。その中でも今回は3つご紹介します。

ExcelやWordなどのOffice系のツールを使いこなせること

人事の場合、採用や研修に関する計画書や報告書、勤怠に関する計画書などを作成する必要があります。そういった計画書や報告書はExcelやWordを使用することがほとんどなのでOffice系のツールを使いこなせるスキルはほぼ必須です。人事の経験がない方はOffice系の資格である「MOS資格」などを取得することで採用担当者にアピールできます。

コミュニケーション能力

人事は他の職種と比べて多くの人と接する機会があります。ゲーム制作一つ取っても多くの人が関わるのでさまざまな人と関係を持ち、信頼関係を築くことが重要です。さらに、会社に入社する前段階である求職者に加え、社員の解雇や雇用制度や給与に関する規則などの会社全体に関わる判断を下す際は上級管理職の方ともコミュニケーションを取っていく必要があります。そのため、社外・社内ともにコミュニケーションを取ることに不安がない方が望ましいとされています。

労務の専門知識

最近では労働環境が問題になることが多く、勤怠管理などを務める際は労働基準法などの法律にも精通している必要があります。労務に関する法律は変化が激しいので、常に情報収集を怠らない姿勢が必要です。

持っていると有利になる資格

人事の仕事について深く学びたいという方は資格を取ることをおすすめします。ここでは人事の方や人事を目指している方におすすめの資格を3つピックアップしてご紹介します。ここで紹介したもの以外にも役立つ資格はあるので、ご自身の興味のある分野やチャレンジできそうだと思った資格をぜひチェックしてみてください!

社会保険労務士

人事の仕事の中でも労務に関わる仕事に役立つ資格です。国家試験のため簡単に取得できる資格ではありませんが、取得すると人事・労務の専門家として、社会保険・労働保険・年金関係の手続きなど労務全般の知識を身に付けることができます。

参考:社会保険労務士試験オフィシャルサイト
https://www.sharosi-siken.or.jp/

メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルスに関する基礎知識を持っていることを証明できる資格です。ストレス社会と呼ばれる現代社会で社員の体調の変化や精神的な不調を見抜いてケアするメンタルヘルスに最近注目が集まっています。特にゲーム業界では残業が多くなることがあるので、体調管理やストレスにメンタルヘルスは必要不可欠です。資格のレベルによって合格率や出題範囲も異なるので、自分のレベルに合わせて受験するようにしましょう。

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式サイト
https://www.mental-health.ne.jp/

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルティングに関するスキルを認定する国家資格で、2016年度から創設された比較的新しい国家資格です。働いている人のスキルや経験に基づき、社員一人一人に向けたキャリアプランを設計する専門家として社員研修などの際に活躍することが期待されます。この資格を取得すればさまざまなキャリアパスが存在するゲーム業界では重宝される存在となるでしょう。

参考:キャリアコンサルタント試験公式ウェブサイト
https://www.jcda-careerex.org/

人事に向いている人とは

ゲーム業界への理解がある

前提としてゲーム業界の人事を目指すにはゲーム業界に関する詳しい知識が必要になるでしょう。さまざまな職種や仕事内容を把握するだけでなく、ゲーム業界への理解や市場の動向などを詳しくチェックして、市場傾向を素早くキャッチするアンテナを常に張っておくことが重要です。その上で自社と比較し、足りない部分はどのような所か、今後どのような人材が必要になるのかを分析する力も必要です。

スケジュール管理ができる

人事の主な仕事である採用業務ではスケジュール管理が欠かせません。目標の採用数に対して現在の進捗状況はどの程度なのかを導き出し、目標達成のためのスケジュールをその都度考える必要があります。スケジュール管理システムやアプリなどを上手く活用してスケジュール管理を行うこともおすすめです。

機密情報を守れる

人事業務では社員の個人情報や会社の機密情報を取り扱う機会が多くあります。そのため、業務上知りえたことを決して誰にも話さないことが求められます。相手がどんなに信用できる人でも業務に関係のない人には絶対に話さないという心構えが必要です。

厳しい判断ができる

契約社員の契約打ち切りや正社員のリストラなど、時には厳しい判断を下さなければなりません。そのような場面でも情に流されず、会社のために決断する覚悟があるかどうかが人事には問われます。

未経験でも人事になれるのか

人事経験がある方がその会社である程度働いた後に人事部に配属されるケースが多いので、人事になるには人事経験が必要なことが多いです。しかし、未経験でも人事職に就けるケースも近年増えています。ゲーム業界を含むIT業界では中小企業やベンチャー企業で採用数の増加に伴い、人事の人材不足が問題となっています。

そのため、人事に関する資格を持っている方や、会社の経営方針・課題解決に基づいた組織構成や採用計画を立てる「人事企画の構築経験」がある方は転職の際に有利に働くでしょう。人事の経験がない方でも挑戦できる機会が増えているので検討してみると良いかもしれません。

人事のキャリアパス

人事職のキャリアパスはさまざまなものが存在します。

経営陣の一員を目指す

人事として着実にキャリアアップを重ねると、人事の上級管理職、または経営の一員として活躍できます。キャリアを重ねることで業務内容は幅広くなるので、人事としてキャリアアップを重ねたい方はさまざまな仕事を請け負い、業務内容を広げていくことから始めましょう。

採用のスペシャリストとして活躍する

採用担当としてキャリアアップを重ね、採用のプロフェッショナルを目指すこともできます。ゲーム業界では採用の専門家としてリクルーター職を設けている企業もあるので、業界知見を深め、リクルーターとしての市場価値を高めることが重要です。

まとめ

事務職と聞くと堅いイメージがあると思いますが、中でも人事はコミュニケーション能力が必要になるなど、比較的人との繋がりが必要な仕事と言えるでしょう。しかし、人事職に就くにはゲーム業界を深く知る必要があったり、業務内容を把握しておく必要があるのでゲーム業界未経験の場合はまず、ゲーム業界を知ることから初めてみましょう!

人事は求職者と接点を持つことが多いので企業の顔となることが多いです。会社の代表として活躍したい方は人事を目指してみてください!

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