業界知識

23.02.20

プレイヤーの記憶に残るサウンドを!ゲームサウンドクリエイターとは?

ゲームにとって必要不可欠な要素の一つに挿入曲やBGMなどのサウンドが挙げられると思います。サウンドがあることでゲームに集中できたり、なぜか耳から離れないというように私たちの記憶に深く刻みこまれます。そのようなサウンドを制作しているのがゲームサウンドクリエイターという職業です。一体どのような職業なのか詳しく解説していきたいと思います。

ゲームサウンドクリエイターとは

ゲームサウンドクリエイターとは、ゲームのテーマ曲・BGMに加えて、選択・アクションをする際の効果音など、ゲームに関わるあらゆるサウンドを制作する仕事です。ゲームサウンドクリエイターはゲームの世界観を構築する上で非常に重要な役割を担っています。

最近ではスマホゲームが普及し、スマホアプリゲーム向けのサウンドクリエイターの需要も高まっています。一方、誰でも簡単に音楽を制作できるサービスも普及しているので、ゲームサウンドクリエイター間の競争は激しくなっています。

また、ゲームサウンドクリエイターはゲーム業界だけでなく同じエンターテインメント関係のパチンコ・スロット関連会社でも活躍ができます

主な仕事内容とは

ゲームサウンドクリエイターには音楽を制作するためにさまざまな仕事内容があります。一つ一つ紹介していきましょう。

ゲームディレクターやゲームプランナーとともに世界観を共有する

ゲームサウンドクリエイターはゲーム開発チームの一員として位置づけられ、企画の段階からミーティングに参加します。その際、ゲームディレクターやゲームプランナーの作成した企画書や仕様書を参考に、チーム内でゲームの世界観や方向性などを共有します。

実際に作曲する

世界観や方向性などが一致したらゲームディレクターやゲームプランナーと連携を取りながら実際に作曲していきます。作曲する際は、DAW(デジタルオーディオワークステーション)と呼ばれる作曲から音質調整まで行える音楽制作ソフトを用いることがほとんどです。

コンピューターの音源に頼りきるだけではなく、必要に応じて実際の音源を収録する必要があります。例えば、炎が燃えている音を出すには実際に炎を燃やして火の粉が飛び散る「パチパチ」といった音源を収録するなど、リアルを追及していくことも重要です。

一つのゲームを制作する上で手がけるサウンドは100以上になることもあるので、一人では納期に間に合わないと判断した場合は外注に依頼することもあります。その際は外注の進行管理の役割を担う必要があります。

作成したサウンドをゲームに実装する

曲が完成したらサウンドを実際にゲームに実装します。ゲームに実装する際はゲームサウンドプログラマーが行いますが、実装までゲームサウンドクリエイターが行う場合もあります。その際、BGMや効果音などの音同士が打ち消し合っていないかどうかを確認し、プレイヤーに違和感を与えないように音響をコントロールする必要があります。曲が完成しても何回も繰り返し聴き、完成度を高めていきます。

上記の3つの仕事以外にも、デバッガーからサウンド関係のバグがないかどうか確認してもらい、バグがあった場合は修正する必要があります。イベント限定の曲やBGMを制作し追加する場合もあるので、リリースされた後も制作したゲームに長く携わります

必要なスキルや経験は?

ゲームサウンドクリエイターは他のゲームクリエイターよりも実力や実績が重視される傾向があります。具体的にどのようなスキルや経験があれば良いのでしょうか。

音楽制作ソフトを用いた作曲経験

ゲームサウンドクリエイターはほとんどの場合音楽制作ソフトを用いるので、音楽制作ソフトを使いこなせるのはほぼ必須といっても過言ではありません。音楽制作ソフトを用いた音楽制作経験があれば実際のゲームサウンドを制作する際に役立つはずです。

楽器などの音楽関係の知識があること

コンピューターで作曲する場合は、楽譜が読めないという段階でも問題ありません。ただ、楽器演奏経験や楽器についての詳細な知識などの音楽関係の知識があると有利に働くでしょう。特に音階やキーなどの基本的な音楽理論が身についていなければさまざまなジャンルの音楽を作成することや、キャラクターや世界観に合わせた曲を制作することは難しいでしょう。そのため、音楽に関しての最低限の知識や最低限の音楽理論の知識は持つようにしましょう。

世界観を踏まえたサウンドを生み出す能力

ゲームディレクターやゲームプランナーと話し合って決めた世界観や方向性に沿ったサウンドを作成することはもちろんのこと、適切なサウンドを適切な場面で流さなければプレイヤーをゲームの世界観に没入させることはできません。そのため、どのようなストーリーなのかを正しく理解する力が必要です。また、キャラクターやシチュエーションごとにサウンドを変えることで性格や感情を表現できるので、キャラクターの心情を想像する力も必要です。

ゲームサウンドクリエイターになるには

ゲームサウンドクリエイターは音楽の専門的な知識や音楽制作経験が必須ですが、そういった知識や経験はどのように身に付ければよいのでしょうか。ここではゲームサウンドクリエイターになるにはどのような方法があるのかご紹介します。

専門学校に通う

未経験の方におすすめなのが専門学校などに通って専門的な知識を身に付けることです。優れたサウンドを作れるようになっても、それを表現する技術がなければゲームサウンドクリエイターとして活躍することはできません。よって、専門学校などに通ってDAWを用いた実践的なDTMスキルを身に付けて使いこなせるようになることや、作曲の基礎を身に付けることがサウンドクリエイターへの理解にもつながります。

独学で学ぶ

スクールに通わなくても独学でゲームサウンドクリエイターになれる可能性もあります。近年では誰でも音楽を制作できるようになっている時代なので、自力で音楽制作ツールを使いこなすことも可能です。作曲のノウハウも書籍やインターネットで情報を仕入れることができるので、独学で勉強する人はまず情報収集から始め、多くの作曲経験を積みましょう。

サウンドクリエイター職に就職する

すでに音楽制作ツールを使いこなせる人は企業のサウンドクリエイター職に応募することでサウンドクリエイターになることができます。サウンドクリエイター職の審査を通過するには音楽理論の試験やデモ音源の試験を突破する必要があるので、ツールを使いこなせるようになるだけでなく、実際に音楽制作ツールを用いて制作し続けることが必要です。

ゲームサウンドクリエイターのキャリアパス

ゲームサウンドクリエイターとしてある程度実績を積んだ後はどのような選択肢が開かれるのでしょうか。

ゲームサウンドディレクターを目指す

ある程度実績を重ねると、ゲームサウンドクリエイター全体をまとめるゲームサウンドディレクターとして活躍できます。

ゲームサウンドディレクターはゲームサウンドの発注管理やディレクション業務など、ゲームサウンド全体をマネジメントする業務と言えるでしょう。ゲームサウンドディレクターになれば収入アップも期待できるので、ゲームサウンドクリエイターの仕事にこだわりがある人はゲームサウンドディレクターを目指してみてください!

フリーランスとして独立する

ゲームサウンドクリエイターとして独立することも選択肢の一つとしてあります。収入アップが期待できる一方、自分のスキルを売り込まないと仕事が入ってこない可能性もあるので、SNSなどを使用し自分のスキルを発信できる場を作っておくと良いかもしれません。

まとめ

ゲームサウンドクリエイターは専門的なスキルが必須というわけではありませんが、専門的なスキルを持っている人ほどゲームサウンドクリエイターとして活躍できます。まずはDAWなどの音楽制作ツールを使いこなせるようになることから始めてみましょう。

ゲームの市場規模は年々拡大しているので、ゲームにとって欠かせないサウンドという領域の需要も拡大していきそうです。そのため、より専門的なスキルを磨いて活躍の場を広げていってください!

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