ゲームデバッグと聞くと、「つらそう」「きつい」と思う人は多いのではないでしょうか。多くの場合、デバッグ業務は繰り返し作業のため、倉庫のピッキング業務などを想像してつらいと感じているのではないでしょうか。しかし、デバッグ業務はつらいことばかりではなく、やりがいももちろん存在します。
この記事では、デバッグ業務がどのような点でつらいと思われているのか、デバッグ業務をする上でのやりがいを紹介していき、デバッグ業務はつらいだけじゃないということを知ってもらいたいと思います!
ゲームデバッグとは
そもそもゲームデバッグとはどのような作業なのでしょうか。ゲームデバッグとは、ゲーム内のバグと呼ばれるプログラムの不具合を見つける作業です。バグはゲームを実際に動かさなければ発見が難しいので、何度もゲームを動かしてバグを発見することが必要です。繰り返し作業が多いと思われているのはこの点が原因の場合が多いです。
デバッガーとテスター
デバッグ作業をする人には大きく分けてデバッガーとテスターの二つの業務があります。
テスターとはゲームがしっかり動くかどうかテストし、不具合があった場合にはそれを正確に報告する人です。そのため、専門的なスキルが必要ないことがほとんどで、アルバイトなどで募集されていることがあります。
デバッガーはテスターが発見した不具合を修正する人です。そのため、プログラミングスキルのような専門的な知識が必要になります。
しかし、企業によっては一括りに「デバッガー」「テスター」と呼んでいることもあるので、あらかじめ仕事内容を確認するようにしましょう。
デバッグ作業がきついと感じるポイントとは?
そんなデバッグ作業のどの点がきついと感じている人が多いのでしょうか。ここでは具体的に4つ挙げていきたいと思います。
同じ作業の繰り返しで飽きる
この点が一番きついと感じる人が多いです。同じゲームを何回も繰り返しプレイするので、飽きてしまったり、同じ作業をひたすら繰り返すだけなので、繰り返し作業に向いていない人にとってはつらいでしょう。
また、一人で黙々と行う作業なので、人とコミュニケーションを取る機会は少ないです。人と何か作業をしたいと考えている人にとってはより孤独に感じる場合があります。
注意力・集中力が必要
デバッグ業務は、ゲーム内の不具合を発見し、どのような条件下でそのバグが起こったのか把握して記載しておかなければなりません。そのため、集中力・注意力が必要です。
しかし、注意力や集中力を長時間維持することは難しいです。加えて、長時間単純作業を繰り返すことによる疲労も溜まってくるので、辛いと感じる人も多いです。
モチベーションが維持できない
初めは意気込んでデバッグ作業を行っても、単純作業を続けている内に「この作業をいつまで続けるのだろうか」「自分は何か学びを得ているか」といった不安に駆られることもあります。
そのようなことを考えてしまうと、モチベーションの低下に繋がり、仕事に対する意欲も失われてしまい、きついと感じてしまいます。
勤務スタイルが不規則
新製品の発売が近づくと、デバッグの仕事は忙しくなり、残業や休日勤務などが増え、体調を崩してしまうこともあります。反対にゲーム開発中であれば仕事が少なくなり、暇な時間が増えてしまいます。そうした繁忙期と閑散期の差が精神的なつらさに繋がってしまうことがあります。
デバッグ業務はつらいことばかりではない!
ゲームデバッグ業務はつらい仕事だと感じる人は多いかもしれないですが、デバッグ業務だからこそ得ることができるやりがいもあります。ここからはデバッグ業務のやりがいについてご紹介します。
達成感を得られる
何回もテストを済ませたゲームはバグの発見が難しくなります。そういった中で、誰も見つけることができなかったバグを見つけることができた際は、大きな達成感を得ることができます。
コツコツ着実に作業ができる
デバッグ作業は地道な繰り返し作業が多いのできついと感じますが、反対にコツコツとタスクを片づけていきたいという人にはとても向いている仕事です。デバッグ作業は決められたテスト項目書の内容をひとつひとつ確認していくので、自分のやるべきことに集中して取り組むことができる人は強みを発揮できるでしょう。
チームで喜びを共有できる
デバッガーは単純作業だけでなく、チームでバグの改善方法を話し合ったりすることもあります。無事ゲームが発売された際には、チーム内で喜びを共有することができ、仕事のやりがいにも繋がるでしょう。
好きなことを仕事にできる
リリース前のゲームをプレイすることができるのはデバッガーの醍醐味と言えます。ゲームが好きな方は、自分の好きなことを仕事にできるのでモチベーションが維持しやすいです。嫌々仕事をするよりも、楽しみながら仕事ができることは自分の人生を豊かにするでしょう。
デバッガーとテスターの違いをあらかじめ確認しよう
デバッガーはテストを経てバグを発見しプログラミングを修正する作業まで、テストの一歩先の作業まで携わることができます。そのためには、専門学校やゲーム会社で実務経験を経てプログラミング知識を身に付けることができればデバッガーとして活躍できるでしょう。
一方未経験の方はテスターから初めてみることをおすすめします。テスターは決められた項目に沿ってテストを繰り返し行うことがほとんどなので、未経験でも挑戦しやすいです。
このように、デバッガーかテスターかによって仕事の大変さや仕事内容は異なるので、自分の能力に合わせて仕事を見つける必要があります。また、初めに述べた通り、デバッガーとテスターは企業によって呼び方が違うので、業務内容をしっかり確認するようにしましょう。
まとめ
デバッグ作業はきついと言われることがありますが、自分のモチベーションで楽しく仕事ができます。業務の中でやりがいを見つけることができれば、少しでもきついと感じることは減るはずです。
きつい経験を乗り越えた先に達成感や充実感があるので、ただつらいという先入観で判断することなく、デバッグ業務についてしっかり理解した上できついかきつくないか判断するようにしましょう。
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