業界知識

23.02.22

【web3.0】とは?メリット・デメリットを徹底解説

web3.0はブロックチェーン技術を活用した分散型のインターネットです。ここ十数年は大手IT企業が情報を独占している状態が続いており、セキュリティ面などの懸念も散見されました。この問題を解決できる手段として現在注目を集めているのがweb3.0であり、今後の更なる活躍が期待されています。この記事を読めばそんなweb3.0の特徴やメリット・デメリット、web3.0に力を入れている企業などを確認できます。

web3.0とは

web3.0とは暗号化技術などを用いた、新しいインターネットのことを指します。「分散型インターネット」とも呼ばれていますが、web3.0はまだまだ新しい概念なので、明確な定義などはありません。

これまでのインターネット業界では、GAFAM(Google、Apple、Meta、Amazon、Microsoft)のような大手IT企業が情報を独占していましたが、web3.0の誕生により、情報を個人で管理できるようになりました。これを実現したのがブロックチェーンと呼ばれる技術であり、巨大企業からの脱却が可能になりました。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、取引記録を暗号技術によって処理するデータベース技術のことを指します。分散型台帳技術とも呼ばれており、データを複数の場所に分散して管理できます。

「ブロックチェーン」という名前は、データのまとまりである「ブロック」を「鎖(チェーン)」のように連結して保存していることに由来しています。

改ざんが極めて難しい仕組みとしても知られており、仮想通貨の取引など、高い信頼性が求められる分野で活躍を続けています。

web3.0になるまでの歴史

web1.0

一般的にweb1.0は、1990年代後半から2000年代前半のインターネット環境を意味します。当時はインターネットが普及したばかりであり、ネットはホームページやニュースを見るツールとして機能していました。相互コミュニケーションとしての側面はまだ持ち合わせておらず、公開されている情報量にも限界があったのも当時の特徴です。

web2.0

web2.0は、2000年代半ばから普及しました。現在使われているwebはweb2.0そのものであり、GoogleやSNSなどのインターネットサービスが該当します。web2.0の普及により、世界中の人たちとコミュニケーションを取ることが可能になりましたが、プライバシーやセキュリティの面で問題が多発しました。

web3.0

そして、現在注目を集めているのがweb3.0です。web3.0では、プラットフォーマーに依存したweb2.0とは違い、よりオープンにコミュニケーションを取ることが可能になります。web2.0で抱えていた問題を解決できるようになったことは、web3.0の大きな進歩であると言えます。

web3.0に注力している企業

株式会社レコチョク

レコチョクは、web3.0ビジネスに本格参入している企業の一つです。ブロックチェーン技術を活用したビジネスを幅広く展開しており、多角的にエンターテイメント事業を拡大しています。特に音楽分野に強みを持つレコチョクは、メタバース(仮想空間)でのサービス提供なども計画しており、音楽市場の成長を多角的にサポートしています。

株式会社電通グループ

電通グループは「web3 club」という、さまざまな分野におけるプロフェッショナルが集結し、web3.0領域の課題解決を支援するグループ横断組織を立ち上げています。「web3 club」の主な活動目的は、web3.0ビジネスに新規参入する企業の支援や研究活動、課題解決などであり、今後もweb3.0関連事業の強化を続けていく方針を掲げています。

株式会社アカツキ

株式会社アカツキは、25億円規模のweb3.0特化ファンド「Emoote」を設立しています。ゲーム会社のアカツキは、エンターテイメント分野での成長を計画しており、現在ではWeb3領域のスタートアップ企業などに対して、積極的に投資やグロース支援を行っています。既にアジアを中心に20件以上のweb3.0プロジェクトに投資しており、事業の拡大も順調に進んでいることから、今後の動向に注目が集まっています。

web3.0のメリット

1. セキュリティ性が向上する

これまではGAFAMが個人情報を独占していましたが、web3.0サービスでは個人情報を提供する必要がなくなるので、流出や悪用のリスクを抑えることが可能になりました。取引情報がブロックチェーンによって暗号化されて分散的に保管される点も特徴であり、セキュリティ性の向上が期待されています。

2. 自分の情報を自分で管理できる

これまで個人情報はプラットフォーマーによって管理されてきましたが、これからは自分で管理する時代に突入します。web3.0では、個人情報を収集されるような広告はブロック可能ですが、仮に広告を許可するとユーザー側に報酬が入る仕組みなども存在しています。これらは新しいビジネスモデルとしても注目を集めており、今後の発展が期待されています。

3. 仲介組織を必要としない

web3.0は仲介組織を必要としないため、手数料の負担を軽減できます。スピーディーな取引も可能になるので、金融関連のサービスなどでも注目を集めています。

4. 誰でもブロックチェーン上のコンテンツを利用できる

web3.0では人種や国籍を問わず、誰でも承認なしでコンテンツを利用することができます。情報管理も徹底されており、匿名で利用することも可能なので、政府による規制がある国でも普及する可能性を持っています。

web3.0のデメリット

1. 使いにくいケースもある

web3.0はできたばかりのサービスなので、知識が浅い人にとっては使いにくさを覚えるケースもあります。ウォレット(仮想通貨を保管するツール)を作るのもひと手間になっており、参入障壁の一つとなっています。

2. 法整備ができていない

web3.0はまだまだ法整備が追いついていません。法整備の遅れはあらゆる面で不利になる恐れがあるので、今後の対策に注目が集まります。

3. 詐欺行為が多い

web3.0は誕生して間もないインターネット概念ということもあり、知識やリテラシーに乏しいユーザーを狙った詐欺行為が多発しています。これらの詐欺行為は、詐欺メールを開いたり、メール内のサイトをクリックすることで資産が奪われるというものです。資金を盗まれないためにも、しっかりとリテラシーを身に着けて、騙されないようにしていく必要があります。

まとめ

web3.0は、ブロックチェーンを基盤とした分散型のインターネットです。現在はゲーム市場などで活躍の幅を広げていますが、まだまだ世の中には浸透しきっていません。今後は政府の政策とともに、web3.0が推進されていくことになるでしょう。税制や法整備など、まだまだ多くの課題を残すweb3.0ですが、web2.0に代わる新しい選択肢として多くの期待を寄せられています。

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