コラム

24.01.12

資格は持っておいて損なし!ゲームクリエイターにおすすめの資格とは

ゲームクリエイターには専門的な知識・スキルが必要になるので、資格によって自分のスキルを証明できます。では、さまざまな職種が存在するゲームクリエイターで必要な資格とは、どのようなものがあるのでしょうか。

ゲームクリエイターとは

ゲームクリエイターとはゲーム制作に携わる人の総称で、さまざまな職種に分類されます。簡単に見ていきましょう。

ゲームプロデューサー

プロジェクト全体の予算・スケジュール・チーム編成などを考え、統括する職種です。プロジェクトの規模によっては何百人単位もの人をまとめる必要があるので、高度なマネジメント能力が求められます。

ゲームディレクター

ゲーム開発のリーダーとして開発から完成までの進行管理や品質管理など全体を統括します。開発チームのリーダー的なポジションなので、こちらもマネジメント能力が求められます

ゲームプランナー

開発プランナーでは新しいゲームを制作する際に、市場分析などを行って企画や仕様を提案します。企画書・仕様書作成などゲームのより詳細な設定を行うので、高い企画力が求められます。一方運営プランナーでは市場分析の際にユーザーの動向なども調査し、リリース後も継続的にユーザーにプレイし続けてもらえるように新規ユーザーと既存ユーザーのどちらにも楽しんでもらえるようなゲームバランスを調整する役割も果たします。

ゲームデザイナー

作中に登場する人物や背景などを、ストーリーや世界観に沿ったデザインに仕上げていきます。2D/3D・UI・キャラクター・モーション・エフェクトデザインなど、多岐にわたるので、高度な美術センスが求められます。

ゲームプログラマー

プロデューサーやプランナーなどが企画した仕様を元に、プログラムに落とし込んでいく職種です。その企画が本当に実現可能かどうか意見することもあり、企画から開発まで幅広く業務に関わるので非常に重要な役割を担っています。

ゲームシナリオライター

企画されたゲームのストーリー展開を考える役職です。登場人物の会話などの台本を作り、ゲームの世界観を構築します。恋愛シミュレーションやRPGなどジャンルによってストーリー展開は変わってくるので、ジャンルに合ったストーリーを考える発想力が必要になります。

ゲームサウンドクリエイター

ゲーム内のサウンドや効果音を作ることが主な仕事です。企画で練られたイメージを音でどのように表現するかが求められ、ユーザーをより作品に没頭させるようなサウンドを考える必要があります。

必要な資格とは?職種ごとに当てはまる資格を解説!

ゲームクリエイターになるために必ず資格が必要になるという訳ではありませんが、資格を持っていることは転職活動をする際にアピールポイントの一つとなります。ここでは、おすすめの資格を、デザイン関係とプログラミング関係に分けてご紹介します。

デザイン関係の職種におすすめの資格3選

CGクリエイター検定

まずはCGクリエイター検定について紹介します。CGクリエイター検定とは公益財団法人画像情報教育振興協会(略称:CGArts協会)が主催しているCG制作や映像制作の基本的なスキルを証明する民間検定で、全国20都道府県で受験することができます。ベーシックとエキスパートの二つの難易度が存在し、ベーシックであればCGの基本的なスキルを、エキスパートであれば応用的・専門的なスキルを問われます。

CG制作の現場はスキル重視なので未経験が不利になりがちですが、CGクリエイター検定の資格をとれば、実務経験がなくてもスキルをアピールしやすくなります。

概要は以下の通りです。

・開催時期:7月頃/11月頃
・受験料
 <ベーシック>  5,600円
 <エキスパート> 6,700円
・受験時間/問題数
 <ベーシック>  60分/10問
 <エキスパート> 80分/10問
・合格率
 <ベーシック>  約60~80%
 <エキスパート> 約20~30%

CGクリエイター検定公式サイト
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/creator/index.html

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験とは、Adobe社が提供するWebデザインや画像編集を自在に行えるツールである「Photoshop(フォトショップ)」を使用したグラフィックコンテンツの制作能力を測定する試験です。

スタンダードとエキスパートという二種類の難易度が存在し、出題範囲や受験料などが異なります。

・開催時期:
 1月頃と7月頃に行われる公開試験と、自分で日程を決めることができる随時試験がある
・受験料
 <スタンダード> 7,600円
 <エキスパート> 8,600円
・合格率:
 スタンダード・エキスパートともに約74.1%(2021年度平均)

出題形式や出題範囲などの試験の概要をもっと詳しく知りたい人は下記の公式サイトを確認してみてください。

Photoshopクリエイター能力認定試験公式サイト
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustraterクリエイター能力認定試験とは、Adobe社が提供する「Illustrator(イラストレーター)」というさまざまな図形や絵の制作ができるツールを使用して、出題された仕様の通りにコンテンツを制作する試験です。

難易度はベーシックとエキスパートに分かれます。試験の概要は以下の通りです。

・開催時期:認定試験会場で随時受験することができる
・受験料
 <スタンダード> 7,600円
 <エキスパート> 8,600円
・合格率:スタンダード・エキスパートともに約73.2%(2021年度平均)

Illustratorクリエイター能力認定試験公式サイト
https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

プログラミング関係の職種におすすめの資格3選

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(略称:IPA)が主催しているIT技術者の基本的な知識が問われる試験で、この資格を取得することでコンピュータの仕組みから開発方法までさまざまな知識を習得できます。

合格率は20%程度と低いですが、この資格を取得すれば周りと差別化することができるので、就職・転職活動をする際には有利に働くでしょう。

概要は以下の通りで、午前の部・午後の部の両方受験する必要があります。

・開催時期:
 <2023年3月の試験まで>
 4月~5月に行われる春期試験と10月~11月に行われる秋期試験のどちらかを受験することができる
 <2023年4月以降の試験>
 受験者の都合の良い日時を選択して受験できる随時試験となる
 ※詳しくは公式サイトをご確認ください。
・受験料:7,500円
・受験時間/問題数
 <午前の部> 150分/80問
 <午後の部> 150分/11問(選択問題あり)
・合格率:約20%

基本情報技術者試験公式サイト
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験とは、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しているC言語を用いたプログラミング能力を測る試験です。主に使用されているゲームエンジンである「Unity」や「Unreal Engine」はC言語を基準とした「C#」や「C++」がプログラミング言語なので、この資格を取得することでゲームエンジンを使いこなせるようになるでしょう。

難易度は3級・2級・1級に分かれ、三級が最も難易度が低く、一級が一番難易度が高くなっており、二級以上の合格でC言語のスキルをアピールできます。

・開催時期
 <3級> 6・1月頃 
 <2級> 6・1月頃
 <1級> 6・9・1月頃
・受験料
 <3級> 5,200円
 <2級> 6,400円
 <1級> 7,800円
・合格率:3級・2級・1級ともに70.3%(2021年度平均)

C言語プログラミング能力認定試験公式サイト
https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/

CGエンジニア検定

CGエンジニア検定は、公益財団法人画像情報教育振興協会(略称:CGArts協会)が主催しているCG分野のソフトウェアやシステム開発に携わるエンジニアの知識・技術の認定資格です。CG分野は今後成長が期待されている分野であるにも関わらず人手不足が続いているので、この資格を取得すればゲーム業界未経験でも転職する際に有利に働くでしょう。

難易度はベーシックとエキスパートの二種類が存在し、合格率や受験料などが異なります。試験の概要は以下の通りです。

・開催時期:7・11月頃
・開催場所:全国20都道府県で実施
・受験料
 <ベーシック>  5,600円 
 <エキスパート> 6,700円
・合格率
 <ベーシック>  約60%
 <エキスパート> 約30%

CGエンジニア検定公式サイト
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/cg_engineer/index.html

デザイナー・ゲームプログラマー以外に資格は必要?

デザイン関係の資格はゲームデザイナーが、プログラミング関係の資格はゲームプログラマーが取ることが望ましいですが、その他のクリエイターにも資格は必要な場合があります。ここからはどのような資格をとると良いのかを各クリエイターごとに紹介していきます。

ゲームプロデューサー・ゲームディレクター

ゲームプロデューサー・ゲームディレクターは全体の流れを把握する必要があるため、プログラムやデザイナーの基礎的な知識を理解していなければ全体を統括することは難しいでしょう。よって、デザイン関係・プログラム関係の資格を取ることで、よりマネジメント能力を高めることができ、転職をする際に有利に働きます。

ゲームプランナー、ゲームシナリオライター

ゲームプランナーやゲームシナリオライターは、特にWord・Excel・PowerPointを主に使用するので、それらのツールを使いこなす必要もあります。そのため、MOS資格などのOffice系の資格を取ることをおすすめします。加えて、プログラムやデザインの資格を持っていると周りと差別化できます。ゲームプランナーやゲームシナリオライターは資格を取る優先度は他の職種と比べて比較的低いので、未経験にとって転職しやすい職種と言えるでしょう。

ゲームサウンドクリエイター

ゲームサウンドクリエイターは、音楽制作の際に必要となるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)というソフトの知識やデジタルオーディオ知識が身につくMIDI検定がおすすめです。

まとめると以下の通りです。

デザイン関係の資格 プログラミング関係の資格
プロデューサー
ディレクター
プランナー
プログラマー
デザイナー
シナリオライター
サウンドクリエイター


結論として、ゲームデザイナーやゲームプログラマーを除く全てのゲームクリエイターに絶対必須という資格はありません。しかし、資格を取ることで転職に有利に働いたり、他の職種について詳しく学ぶことでプロジェクト全体を円滑に進めることができるので、資格を取ることは必ず自分の仕事に活きてきます。

有効な勉強方法

過去問を解く

過去問を研究することは、出題傾向や合格の際に必要なポイントを掴むことができます。時間配分や難易度を体験し、ぶっつけ本番にならないようにしておくことが合格への第一歩です。また、参考書などを繰り返し使用して復習することも効果的です。

ツールを使いこなす

通勤時間などの隙間時間にスマホで勉強できるようなアプリや動画サービスが充実しているので、そういったツールを積極的に活用しましょう。また、参考書を繰り返し読むこともおすすめです。じっくりと読むのではなく、さらっと全体を何回も読むようにすると記憶に残りやすいので試してみてください。

まとめ

ゲーム業界でも資格は多岐に渡ります。自分の知識を深めたり専門性を磨くためには、自分の仕事内容に合った資格や、自分がこれから就きたいと思っている仕事に関連した資格を取得することは非常に重要です。

また、職種ごとに必要な資格は異なりますが、自分の職種にはそれほど関係ない資格を取得しても、自分の業務以外のことについて理解を深めることは業務を先読みしながら自分の業務を遂行することができ、ゲーム制作全体がスムーズに進みます。

転職活動をする上で周りと差をつけたいと考えている人や、自分の持っている知識をもっと深く学びたいと考えている人は資格を取得することを検討してみてください。

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